【初心者・中学生・女子選手向け】陸上短距離スパイクの選び方とおすすめを紹介!

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この記事で分かること
  • 初心者はどうやってスパイク選びをすれば良い?
  • 初心者にもおすすめできるスパイクはある?
  • 筋力に自信がない人におすすめのスパイクは?
  • 中学生や女子選手におすすめのスパイクは?

ある程度本格的に陸上競技に取り組むようになってくると、練習や大会の時にスパイクが必要になります。

スパイクには色々種類があって、結局どれを選んだら良いか分からない…

とお悩みの人も多いと思います。

また、人それぞれ体格や筋力などに個人差があるので、自分に合ったスパイクを選ばないと怪我や故障の原因になります

この記事では、初心者の人や、筋力に自信がない人、女子選手、ある程度陸上をやっているけどスパイクについては良く分からないという人に向けて、スパイクの選び方とおすすめのスパイクの紹介をしています。

この記事を読むことで、スパイクの選び方の基本を理解することができ、あなたにはどんなスパイクが適しているのかが分かるようになります。

執筆者情報

スパイク診断で自分にあったスパイクを探す

目次

初心者と土で履く可能性のある人は兼用スパイクを履こう

まずは兼用スパイクについて解説します。

  • 兼用スパイクとは土でもオールウェザー(タータン)でも使えるスパイクのこと
  • 初めてのスパイクは兼用スパイクを選択しよう
  • 土でスパイクを使う可能性が一回でもあれば兼用スパイクを選択しよう
  • 兼用スパイクに慣れてきたら試合用にオールウェザー(タータン)専用スパイクの購入を検討しよう

※オールウェザー(タータン)とは?

陸上競技場でよく見る赤色や青色のゴム製のトラックのことです。この記事では『オールウェザー』という呼び方で統一します。雨でも走ることができることから日本語では『全天候型』とも呼ばれます。

兼用スパイクとは土でもオールウェザーでも使えるスパイクのこと

陸上競技のスパイクは、兼用スパイクとオールウェザー専用スパイクの二種類あります。

兼用スパイク
土のトラックでも、オールウェザーのトラックでも両方使えるスパイクのことです。耐久性が高く、対応種目が広いため初心者向けです。
オールウェザー専用スパイク
オールウェザーのトラック専用に作られたスパイクです。無駄を省いて軽量化しているので兼用スパイクよりも速く走れますが、身体への負担もその分大きくなります。中~上級者向けです。

初めてのスパイクは兼用スパイクを選択しよう

スパイクを初めて購入する人は迷わず兼用スパイクを購入しましょう。

なぜなら、陸上競技を初めたばかりの人は、走るために必要な筋力や技術が十分ではなく、種目も決まっていない人も多いからです。

兼用スパイクは基本的に100m~1500m、ハードル、走り幅跳び、走り高跳びなどの幅広い種目に対応しており、クッション性もあり怪我をしにくい作りになっています。
一方で、オールウェザー専用スパイクは対応種目が限定的であり、クッション性を犠牲にして軽さや反発性を重視して作られています。

そのため初めてスパイクを履く場合はクッション性があり、幅広い種目に対応できる兼用スパイクを選択しましょう。

アキラ

最初は背伸びせず、兼用スパイクで力をつけてから自分の種目や特性に合ったスパイクを選択しましょう!

土でスパイクを使う可能性が一回でもあれば兼用スパイクを選択しよう

土のトラックでスパイクを履くことがある人は兼用スパイクを選択しましょう。

なぜなら、オールウェザー専用スパイクは土のトラックで使用することを一切考えられていないからです。

厳密にいうと、オールウェザー専用のスパイクでも土のグラウンドを走れないことはありません。しかし、土用のスパイクのピンを装着することができず、土での使用に耐えうる耐久性がないのですぐに破損したり機能を発揮できなくなってしまいます。

兼用オールウェザー専用

見ての通り、クッション性頑丈さ耐久性に違いがあります。オールウェザー専用スパイクは軽量化や無駄を省いて速く走れるように設計されていますが、土で使用したらすぐにスパイクが消耗し使い物にならなくなってしまいます。

土のトラックで履く場合は必ず兼用スパイクを履くようにしましょう。

兼用スパイクに慣れてきたら試合用にオールウェザー専用スパイクの購入を検討しよう

土のトラックでの練習で兼用スパイクに慣れてきたら、オールウェザー専用スパイクの購入を検討しましょう。

スパイクの感覚に慣れてきたら、試合ではオールウェザー専用スパイクで走った方が走りやすく、より高いパフォーマンスを発揮できるからです。

オールウェザー専用スパイクは兼用スパイクと比較して軽量反発性が高くフィット感も高いためほとんどの人は兼用スパイクからオールウェザー専用スパイクに履き替えた時に記録が伸びます。

普段の土のグラウンドでの練習は兼用スパイクを使用し、オールウェザーの陸上競技場での練習や試合の時はオールウェザー専用スパイクを使用しましょう。

アキラ

初めてオールウェザー専用スパイクを履いた時の跳ね返る感覚は今でも忘れません。

兼用スパイクの選び方とおすすめのスパイクを紹介

ここからは兼用スパイクの選び方とおすすめのスパイクを紹介します。

  • 初めての兼用スパイクはこの2種類から選ぼう
  • 2足目の兼用スパイクならよりスピードの出しやすいこの3種類から選ぼう

初めての兼用スパイクはこの2種類から選ぼう

エフォート13Xファースト2

初めて兼用スパイクを購入する場合はエフォート13エックスファースト2がおすすめです。

その理由は、クッション性と耐久性が高く、怪我を予防しながらスパイクの感覚に慣れることができるからです。

初心者が重視したいことは、とにかくスパイクの感覚に慣れること怪我をしないようにすることです。履きやすい形状や足入れ、高いクッション性を兼ね備えた以下の2種はエントリーモデルとして最適です。

エフォート13(アシックス)

エフォート13

エフォートは定番中の定番の兼用スパイクです。対応種目は100m~1500m、ハードル、走り高跳び、走り幅跳びと幅広いです。クッション性もあり、頑丈に作られているため耐久性も高いです。

ランニングシューズにはないスパイクのピンの感覚を身体で覚え、日々のトレーニングで筋力や技術を磨くのに最適な一足です。

アキラ

おそらく、兼用スパイクで一番シェアが高いのがエフォート13です。私も最初の一足目はエフォートでした。

エックスファースト2(ミズノ)

Xファースト2

エックスファースト2もエフォート13と同様、対応種目が100m~1500m、ハードル、走り高跳び、走り幅跳びと幅広いです。クッション性もあり、頑丈に作られているため耐久性も高いです。

エックスファースト2は、ワイドモデルもあるため、足幅が広い選手はエックスファースト2のワイドモデルを選択すると良いでしょう。

アキラ

陸上競技のスパイクは基本的に足入れがタイトなので、最初の一足はワイドモデルを選択して慣れることができます。

2足目の兼用スパイクならよりスピードを出しやすいこの3種類から選ぼう

ヒート
フラット12
ヒート
スプリント13
エックス
スプリント

2足目の兼用スパイクはヒートフラット12ヒートスプリント13エックススプリントがおすすめです。

この3種は兼用スパイクの中でもクッション性を削り、軽量性と反発性を高めているため、よりスピードが出しやすいモデルだからです。

兼用スパイクは、土で使用する回数が多いほど日々の練習で摩耗していきます。初めての兼用スパイクがエフォート13やエックスファースト2であった場合、よりスピードの出しやすい以下の3種類にグレードアップすると良いでしょう。

ヒートフラット12(アシックス)

ヒートフラット12

ヒートフラット12の対応種目は100m~1500m、ハードル、走り高跳び、走り幅跳びです。

エフォート13と比較してソール(靴底のクッション部分)が厚めですが、反発性のあるクッション素材を使用しているため、正しい走り方が出来るとクッション素材の跳ね返りを力に変えることができます。

また、プレートもエフォート13より硬めなのでプレートの反発力も得られます。

アキラ

400m以上の長い距離や走り幅跳び、走り高跳びに適しています。

ヒートスプリント13(アシックス)

ヒートスプリント13

ヒートスプリント13の対応種目は100m~1500m、ハードル、走り高跳び、走り幅跳びです。

ヒートスプリント13はソール(靴底のクッション部分)が薄く設計されており、軽量化されています。ソールが薄いと地面を足で捉える感覚が掴みやすく地面に力をダイレクトに加えることができます。

筋力がついてきてさらにスピードを重視したい場合、ヒートスプリント13がおすすめです。

アキラ

100m~400mでスピードを重視したい人向けです。

エックススプリント(ミズノ)

Xスプリント

エックススプリントは兼用スパイクの中で最も軽量です。対応種目は100m~400m、ハードル、走り幅跳びです。

見てわかる通り、クッションを削り、軽量化してスピードを出しやすく設計されています。そのため、長距離には対応していません。地面を捉える感覚が掴みやすいのも特徴です。

筋力や実力がついてきて、スパイクを買い替えたいけどオールウェザー専用スパイクはまだ不安という方はエックススプリントがおすすめできます。

アキラ

エックススプリントは、兼用スパイクの中で最もオールウェザー専用スパイクに近い作りになっています。

オールウェザー専用スパイクは脱初心者・中級者以上になったら選択しよう

いよいよオールウェザー専用スパイクの選び方とおすすめのスパイクの紹介です。

  • 県大会を目指す選手におすすめのオールウェザー専用スパイク
  • 県大会以上を目指す実力者におすすめのオールウェザー専用スパイク
  • ブロック大会・全国大会を目指す実力者におすすめのオールウェザー専用スパイク

県大会を目指す選手におすすめのオールウェザー専用スパイク

SPブレード9サイバーブレード16

陸上競技を始めた方にとって、まず最初の目標になるのは『県大会出場』ではないでしょうか。

県大会出場を目指す選手におすすめのオールウェザー専用スパイクはSPブレード9サイバーブレード16です。

軽量性反発性に優れ、走りやすくスピードが出やすいことに加え、クッション性も兼ね備えているのがおすすめできる理由です。

一方で兼用スパイクと比較するとクッション性が低く、高い反発性能が足への負担となります。オールウェザー専用の中ではかなり扱いやすいスパイクですが、ある程度の筋力や走力は必要です。

県大会を目指すレベルの選手におすすめのオールウェザー専用スパイクは、スピードの出しやすさや扱いやすさ、クッション性などのバランスが非常に優れているSPブレード9サイバーブレード16がおすすめです。

SPブレード9

SPブレード9

SPブレード9は初めてオールウェザー専用スパイクを選択する人から全国大会に出場する人まで幅広い選手に支持されているスパイクです。

必要最低限のクッション性は維持したまま、軽量化し、高いフィット感反発性程よい屈曲性があるため、県大会を目指す選手にも非常におすすめできる一足です。

対応種目は100m~400m、ハードルと、全ての短距離種目に対応しているため履きやすく汎用性が高い優秀なスパイクです。

SPブレード9を徹底レビュー

サイバーブレード16

サイバーブレード16

サイバーブレード16は、SPブレード9と同様、初めてオールウェザー専用スパイクを選択する人から全国大会に出場する人まで幅広い選手に支持されているスパイクです。

SPブレード9と全く同じプレートを使用しており、違いは基本的にヒモ式かマジックテープ式かの違いだと思って問題ありません。対応種目も100m~400m、ハードルなのでSPブレード9と同じです。

マジックテープ式の最大のメリットは何と言っても履きやすさです。ヒモを締める手間を省きつつも高いフィット感が得られるのが最大の特徴です。走りやすくスピードも出しやすいので、万能で非常におすすめできるスパイクです。

サイバーブレード16を徹底レビュー!

県大会で上位を目指す実力者におすすめのオールウェザー専用スパイク

SPブレード9サイバー
ブレード16
Xレーザー
ネクスト3

県大会での決勝進出や上位を目指す実力者におすすめのオールウェザー専用スパイクはSPブレード9サイバーブレード16エックスレーザーネクスト3です。

実力が上がってきても、まだ筋力が十分でない場合は無理せずクッション性のあるスパイクを選択した方が怪我のリスクを抑えられます。また、スパイクの実力的にも十分に高いのがこの三種類のスパイクをおすすめする理由です。

アキラ

個人的に、県大会上位を目指す選手にとって、競技レベル的にこの3足がベストマッチだと思います。

SPブレード9

SPブレード9

SPブレード9は県大会出場を目指す選手にもおすすめと先ほども述べましたが、県大会で上位を目指す選手にもおすすめできます。

適度なクッション性があり、足に負担をかけすぎずにスピードが出せるので、持てる力を最大限に発揮しやすいSPブレード9は非常に優秀です。

SPブレード9を徹底レビュー

サイバーブレード16

サイバーブレード16

SPブレード9と同様、サイバーブレード16も県大会上位を目指す選手にもおすすめです。

無理をしてグレードの高いスパイクを履いて怪我をするよりは、適度なクッション性のあるスパイクで練習を積んだ方が結果的に高いパフォーマンスを発揮できるため堅実にSPブレード9やサイバーブレード16を選択することは賢い選択でしょう。

サイバーブレード16を徹底レビュー!

エックスレーザーネクスト3

Xレーザーネクスト3

エックスレーザーネクスト3は100m~400m、ハードルのすべてに対応しています。

特にコーナリングがしやすいように設計されていますが、直線の100m、100mH、110mHでも全く問題なく走ることができます。プレートは硬すぎず適度な反発が貰えるため、筋力が十分でない選手にも扱いやすいスパイクです。

エックスレーザーネクスト3を徹底レビュー!

ブロック大会・全国大会を目指す実力者におすすめのオールウェザー専用スパイク

SPブレード9サイバー
ブレード16
Xレーザー
ネクスト3
Xブラスト
エリート3
ジェット
スプリント2
ソニックスプリント
エリート2

県大会よりさらに上のブロック大会、全国大会を目指す選手におすすめのスパイクは上記6種類です。

筋力に自信があればさらに上位モデルのスパイクを履いても良いと思いますが、自身の筋力に合わせて選択することが大切です。

SPブレード9

SPブレード9

SPブレード9は初めてのオールウェザー専用スパイクとしておすすめですが、ブロック大会や全国大会を目指す実力者でも十分に実力を発揮することができます。

実際、全国大会で履いている選手は非常に多いですし、インターハイでも履いている選手も多いスパイクです。

無理をして上位モデルのスパイクを履いても逆に脚が疲労してしまい、本来の実力を発揮できないというのは良くあることです。スパイクの反発や軽量性も大切ですが、一番大切なのはケガをしないこと、走りやすいことです。

そういった観点からもブロック大会や全国大会を目指す選手にもSPブレード9は最適なスパイクと言えます。

SPブレード9を徹底レビュー

サイバーブレード16

サイバーブレード16

サイバーブレード16もSPブレード9と同様に初めてのオールウェザー専用スパイクとしておすすめですし、ブロック大会や全国大会を目指す実力者にもおすすめできるスパイクです。

SPブレード9とサイバーブレート16は同じプレートを使用しているため、どちらを選択するかは単純にヒモタイプが良いかマジックテープタイプが良いかで決めて良いでしょう。

サイバーブレード16を徹底レビュー!

エックスレーザーネクスト3

Xレーザーネクスト3

エックスレーザーネクスト3も初めてのオールウェザー専用スパイクとして選択しやすいスパイクです。

プレートの反発は程よいため、脚に負担がかかりすぎずにパフォーマンスを発揮することができます。軽量化されスピードも出しやすいためブロック大会や全国大会でも十分に実力を発揮できるスパイクです。

エックスレーザーネクスト3を徹底レビュー!

エックスブラストエリート3

Xブラストエリート3

エックスブラストエリート3は高反発プレートを採用した100m、200m、100mH、110mHに適したスパイクです。

プレートがかなり硬いため、スパイクの力を十分に発揮するためには相当な筋力が必要になってきます。中学生や女子選手でも筋力に自信があり、しっかりと力負けせず反発を貰える実力のある選手は選択しても良いでしょう。

エックスブラストエリート3を徹底レビュー!

ジェットスプリント2

ジェットスプリント2

ジェットスプリント2は100m~400m対応のスパイクです。

フラットな作りのプレートになっていますが、必ずしもフラット接地でなくても誰でも扱いやすいスパイクです。プレートは思ったより硬すぎず、反発も貰いやすいです。

プレートの扱いやすさはSPブレード9並みに高いですが、クッション性がないため、その分怪我のリスクは高まります。筋力や技術に自信があり、さらに上位のスパイクで試合に臨みたい場合はおすすめのスパイクです。

ジェットスプリント2を徹底レビュー!

ソニックスプリントエリート2

ソニックスプリントエリート2

ソニックスプリントエリート2は高反発プレートで、フォアフットの接地の場合に高い反発が貰えるスパイクです。

ジェットスプリント2と同様、クッション性はないですが、筋力や技術が伴い、さらにハイレベルな試合で実力を発揮したい場合におすすめできるスパイクです。

ソニックスプリントエリート3を徹底レビュー!

底スパイクは人を選ぶので全員におすすめできる訳ではない

今回紹介したスパイクには厚底スパイクは含まれていません。結論、陸上競技を初めたばかりの人には厚底スパイクはあまりおすすめしません

その理由は、厚底スパイクの実力を十分に発揮するためにはある程度の筋力や技術が必要だからです。

厚底スパイクは扱い方によっては高い反発力が得られる素晴らしいスパイクですが、その恩恵を受けるためには基本的な走りの技術や筋力、経験が重要になります。

まずは厚底ではないスパイクで基礎を学び、実力がついてきた人にとっては選択肢の一つになります。厚底スパイクについては以下の記事で詳しく解説しています。

アキラ

最後までお読みいただきありがとうございました。

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