【中~上級者向け】ソニックスプリントエリート2を徹底評価・レビュー!

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アキラ

この記事ではアシックスの短距離用スパイクソニックスプリントエリート2を徹底解説しています。

ソニックスプリントエリート2は一言で言うと、「ストライドとピッチを大幅に上げる高反発スパイク」です。初代ソニックスプリントエリートは、100m、200m専用のアシックスのスパイクの中で最も上級者モデルでしたが、ソニックスプリントエリート2では高いスペックはそのままに、より履きやすさを追求したスパイクに仕上がっています。

ソニックスプリントエリート2

この記事を読むことで、ソニックスプリントエリート2の特徴やソニックスプリントエリート2はどんな人に適しているのかが分かるようになります。

目次

対応種目は100m~400m

100m200m400m100mH
110mH
400mH

対応種目は100m~400mです。ハードルには対応していません。ピンの数が最小限でピンレスプレートデザインなのでハードルにおいてはグリップ力に不安があるかと思います。

ソニックスプリントエリートの歴史

初代ソニックスプリントエリートが発売

プレートにカーボンプラスチックを搭載した高反発な100mと200mの専用モデルとして発売されました。当時はアシックスの中でもフラッグシップモデル(最上位)でした。

ソニックスプリントエリート2が発売

より履きやすいモデルにし、100m~400mまで対応するモデルになりました。

ソニックスプリントエリート3発売

いつ発売するのかと待ち望まれていましたが、1月31日に大幅な進化を遂げて発売されました。

ソニックスプリントエリート3はこちらで解説しています。

アッパーにはHL-0メッシュ、ダイナラップを採用

アッパーの大きな特徴はHL-0メッシュ、ダイナラップを採用したことです。

優れたHL-0メッシュ素材を採用

  • 東レが自動車の特殊部品用として開発した特殊弾性織物をベースに、スポーツ用途としてアシックスと共同開発を進めた新素材
  • ポリエステル繊維(高伸縮素材)に弾力性の高い繊維(高剛性素材)をタテ方向とヨコ方向へ織り込んだ特殊構造
  • 高伸縮性素材は従来素材に比べて約80%軽く、約8割の力で伸ばすことができ、高剛性素材はゴムのように伸び戻りが良い

引用:アシックス公式HP

つまり…?

  • 足当たりが柔らかく優しい
  • 軽量化に成功した
  • 足の動きに応じて伸縮するためフィット感がとても高い

このHL-0メッシュは、その他のアシックスの短距離用オールウェザー(タータン)専用スパイクにも実装されています。具体的には、

と同素材のアッパーが使用されています。

初代ソニックスプリントエリートのアッパーは合成皮革で足に馴染むまでに多少時間を要しました。HL-0メッシュに変更されて柔らかい足当たりとフィット感を生んでいます。

ダイナラップにより高いフィット感を実現

ダイナラップは上の図の紐が通った紺色のバンドのようなものです。

内部では中足部の中敷きと繋がっており、紐を締めると中足部がぐっと持ち上がり、よりフィット感が増します。

  • フィット感が増す事で走行時のブレやシューズ内でのズレを最小限に抑えるため、エネルギーロスが軽減される
  • 結果として接地時間が短縮し効率的に地面に力を伝えることができ

このダイナラップは

にも採用されています。

アキラ

ダイナラップは初代ソニックスプリントエリート2には実装されていなかった新機能です。

シューレース穴が高い位置まで設置されており高いホールド感が得られる

ソニックスプリントエリート2にはアンクルベルトがついていませんので、シューレース穴が高い位置まで空いていますので、足首の高いホールド感が得られる。

ソールはピンレスデザインプレートを採用

ソールはメタスプリントのピンレスプレートをベースにしていますが、要所に固定ピンを設置しています。

ピンレスプレートにピンを配置したプレート

  • メタスプリントのピンレスプレートをベースにハニカム(正六角形)構造で高低差を作っている
  • プレートの前足部は硬めに作られている
  • プレートの前足部の傾斜はスタンダード

つまり…?

  • ハニカム(正六角形)構造はハチの巣と同じ構造(航空機などのハイテクノロジーにも採用されている)➡軽量性と強度を兼ね備え、衝撃を効率的に分散できる。また、辺の数が多いためグリップ力も期待できる。
  • ややフォアフット寄りの接地タイプで高い反発が得られる
  • 万人に受け入れやすい傾斜のプレート
アキラ

同系列のスパイクのジェットスプリント2と比較して、より広い層のスプリンターでも履きこなしやすいスパイクです。

安定性の高いセミラウンドソールを採用

かかと部は安定性と軽量性を併せ持つセミラウンドソールになっています。クッション性はほぼないので、地面への接地感は強いです。

アキラ

地面を捉える感覚がダイレクトに伝わってきます。

4本ピンで接地時間の短縮を実現

ピンは取り換え可能な二段並行ピン5mm×4本です

  • メタスプリントのソールの隆起部にあたる部分にピンを配置
  • 強くグリップするというよりは、ピンで地面を効率的に捉えることができる
  • ピンが刺さりすぎないので接地時間が短縮される

価格は高めだがオンラインだと安く買える

定価…275,00円(税込)

Amazon、楽天、ゼビオオンラインだと、サイズやカラーによって価格に変動はありますが、15,000円前後~20,000円前後になっています。定価は高めですが、インターネットで購入すれば店舗によってはかなり安く手に入ります。

新作のソニックスプリントエリート3が2024年1月31日に発売されたため、今後の生産は中止されると思われるため、購入を検討している方はお急ぎください。

ソニックスプリントエリート2

幅広いサイズ展開

23.0cm~29.5cmのサイズ展開になっています。

サイズ感は従来よりもタイトに設計されている

幅はSTANDARDで、ほぼ2Eです。合成皮革素材のアッパーであった従来モデルのソニックスプリントエリートと比較して、タイトめに設計されています。HL-0メッシュは伸縮性が高いため高いフィット感がありますが、個人的にはつま先が結構窮屈でした。

ソニックスプリントエリート2のサイズ選びの指標は以下の表をご覧ください。

今履いているスパイクのアッパー素材サイズ選び
アシックスHL-0メッシュ
モーションラップ
±0cm
合成皮革+0.5cm
ミズノウーブン+0.5cm
合成皮革+0.5cm

もともとHL-0メッシュやモーションラップアッパーのスパイクを履いている場合は同じサイズで問題ありませんが、同じアシックスのスパイクでも合成皮革素材のアッパーを履いている場合や、ミズノのスパイクを履いている場合は0.5cmアップした方が良いでしょう。

アキラ

私はランニングシューズ、従来の合成皮革のスパイクは25.0cmですが、ソニックスプリントエリート2は25.5cmがジャストサイズでした。

カラーはこれまでに4色リリースされた

ディーバピンク
ホワイト
デジタルアクア
ブラック
ベルベットパイン
セーフティイエロー
サンライズレッド
ブラック

重量はかなり軽量に設計されている

約145g…26.0cm片足

手に持っただけで軽さを実感できます。

※参考(±5g程度の誤差あり)

スパイク名重さサイズ




サイバー
ブレード16
約170g26.0cm
ジェット
スプリント2
約140g26.0cm
SP
ブレード9
約165g26.0cm


Xレーザー
ネクスト3
約155g26.0cm
Xブラスト
NEO2
約175g26.0cm
クロノ
インクス9
約140g26.0cm
各スパイクの重量比較表

口コミ・レビュー情報

ジェットスプリント2の口コミ・レビューの概要を紹介します。

  • 自分の加えた力分、しっかりと反発を返してくれる。上手く接地ポイントにハマれば短い接地で大きく進むことも可能。
  • スパイクに慣れていなかったり、筋トレが足りなかったりすると足がスパイクの反発に負けてしまい痛くなることがあった。
  • 伸縮性のある素材なのでフィット感がとてもいい。
  • 初心者の方だと足を痛めるほど跳ね返しが強い
  • 購入して、レースに幾つか参加したが、素足のようにフィットしてとても軽く走りやすかった。
  • 履き心地はよかったが、期待していたよりプレートが早くヘタってしまった
  • 反発性も高く400mには不向きかと思われがちだが100〜400mまでかなりこなせると思う。足幅が大きい人にはタイトに感じると思う。
アキラ

フィット感の高さと反発の高さが非常に評価されているスパイクです。

まとめ

ソニックスプリントエリート2は以下のような方に強くおすすめします。

  • 高反発なスパイクを履きたいけど、ジェットスプリントはフラットタイプで使いにくそうな方
  • ストライドとピッチのどちらも効率的に上げたい選手
  • ややフォアフット寄りの標準的な接地タイプな選手
アキラ

最後までご覧いただきありがとうございました。

ソニックスプリントエリート2
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