【厚底×高反発】ソニックスプリントエリート3を徹底評価・レビュー!厚底の中でも履きやすい

アキラ
【陸上競技歴20年目 短距離専門】

✅ 200m 22秒42(+1.1)
✅ 300m 35秒76
✅ 400m 49秒74
✅173cm / 56kg

これまで長年陸上競技の短距離に取り組んできた経験や多くのスパイクやシューズを履いてきた経験をもとに、陸上競技の短距離用スパイクについて詳しく解説しています。

(当記事はプロモーションを含みます

アキラ

この記事ではアシックスの短距離用スパイクソニックスプリントエリートを徹底評価しています。

ソニックスプリントエリート3は、一言で言うと「比較的履きやすい厚底高反発スパイク」です。高反発のフォーム材とカーボン樹脂プレートの搭載により、高い反発を受けることができます。

ソニックスプリントエリート3

2024年1月にアシックスとしては初の短距離用厚底スパイクが発売されました。これまでの薄底のスパイクとは見た目も作りも全く異なるため、ソニックスプリントエリート3がどんなスパイクなのか気になっている方も多いと思います。

前作のソニックスプリントエリート2と同様、前足部で接地するとプレートの反発が最大限に生かせる構造になっています。今作ではソールが大幅に改変されており、履いた感覚にはかなり進化を感じます。

この記事を読むことで、ソニックスプリントエリート3の特徴や、どんな人に適しているのかが分かるようになります。

目次

対応種目は100m~400m

100m200m400m100mH
110mH
400mH

対応種目は100m~400mです。公式の表記ではハードル種目には対応していないようです。

ソニックスプリントエリート2はピンの本数が4本しかないのに対し、ソニックスプリントエリート3はピンが7本あり、フォーム材がクッションになるので個人的にはハードルでも全く問題なく使えると思います。

アキラ

実際に走りやすいのであればハードルで使用する分には問題ないでしょう。

ソニックスプリントエリートの歴史

初代ソニックスプリントエリート発売

初代はプレートにカーボンプラスチックを搭載した高反発な100mと200mの専用モデルでした。

100m~400mまで対応するモデルになりました。

ソニックスプリントエリート3発売

いつ発売するのかと待ち望まれていましたが、1月31日に大幅な進化を遂げて発売されました。

アッパーは新素材のモーションラップアッパーを採用

モーションラップアッパーを新搭載

モーションラップアッパー

ソニックスプリントエリート2ではアッパーにHL-0メッシュが採用されていましたが、ソニックスプリントエリート3ではモーションラップアッパーが新搭載されました。

モーションラップアッパーの特徴は以下のようになります。

  • マラソンシューズの上位モデルにも採用
  • 軽量で通気性に優れる
  • 内部は起毛と通気孔を設置
  • 伸びると素早く縮むキックバック特性

つまり…?

  • HL-0メッシュよりも薄くて丈夫
  • 通気性が高いため、暑い日でも蒸れない
  • 内部が起毛素材なので靴下と摩擦が生じ足のズレを防ぐ
  • 走りの中で生じる足の変形に応じて伸縮するためフィット感が高い

前足部は透け感のある薄さですが、そこそこ張りのある素材感なので簡単には破けなさそうです。

アッパー前足部

孔を空けた裏起毛素材の補強がされています。

アッパー内部

ダイナラップは廃止され履きやすさが向上

ソニックスプリントエリート2で採用されていたダイナラップは廃止されました。ダイナラップは以下の写真の丸で囲まれた部分です。

ダイナラップ

ダイナラップは、紐を締めると中足部のバンドが持ち上がりフィット感を向上させるためのものです。高いサポート力とフィット感がメリットでしたが、「スパイクが履きにくい」という声や「締め付け感が苦手」という声もありました。

アキラ

モーションラップアッパーは伸縮性の高い素材なのでダイナラップがなくても高いフィット感が得られます。

ソールは大幅にリニューアルされた

ピンレスプレートデザインは廃止

ソール比較

<左>ソニックスプリントエリート2
<右>ソニックスプリントエリート3

ソニックスプリントエリート2ではフルレングスのピンレスプレートデザインでしたが、ソニックスプリントエリート3では廃止されています。

見た感じ、プレートが短くなっているようだけど反発は大丈夫なの…?

実は、プレート本体は赤い部分ではありません。以下でプレートについて解説します。

カーボン樹脂プレートを搭載

プレート

矢印で示した黒い部分がカーボン樹脂プレートになります。ソニックスプリントエリート3のプレートはミッドソールとアッパーの間に挟まれる形で配置されています。

カーボン樹脂とは以下のような素材です

  • 炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸させて成型加工したもの
  • 炭素繊維とプラスチックを組み合わせた軽くて強い素材
  • 自動車/航空機/圧力容器/風力発電ブレード/建築・土木/スポーツ・レジャーなど様々な業界で採用

つまり…?

  • カーボンとプラスチックを混ぜ合わせた素材
  • カーボンの強さとプラスチックの柔軟性を併せ持つ
  • 結果、軽くて強い優れた反発素材になる
アキラ

最上位モデルのメタスピードSPの場合はカーボン樹脂ではなく、より硬く反発性の高いカーボンプレートが使われています。

FF Blastによる高反発ミッドソールを搭載

ミッドソール

ソニックスプリントエリート2とソニックスプリントエリート3の最も大きな変化は、高反発ミッドソールの搭載と言えます。

「FF Blast」とは、「Flyte Foam Blast」の略で、アシックスのクッションソールの種類の一つです。FF Blastは、

  • FF Blast
  • FF Blast Plus
  • FF Blast Turbo

の3種類があり、下に行くほど上位モデルで高反発になります。

フォーム材特徴(5点評価)スパイク
反発力クッション性
FF Blast4/52/5ジェットスプリント3
ソニックスプリントエリート3
FF Blast
Plus
3/53/5
FF Blast
Turbo
5/51/5メタスピードSP
アシックス短距離用スパイクの種類とフォーム材

100m、200m専用のメタスピードSPには最も反発の高いFF Blast Turboが使用されています。

ジェットスプリント3にはソニックスプリントエリート3と同様のFF Blastが使用されています。

FF Blastシリーズのミッドソールは以下のような特徴を持ちます。

  • アシックスの軽量フォーム材の中では最も反発性が高い
  • FF Blastはやや重量がある
  • 素早く圧縮して素早くもとの形状に戻る

つまり…?

  • 反発性能が高いので、地面からの反発を推進力につなげやすい
  • ミッドソールを前足部で潰すことで弾むような反発が得られる

厚底スパイクについては以下の記事でも詳しく解説しています。

公式大会の厚さ規定もクリア

ソニックスプリントエリート3のミッドソールの厚さは20mm以下に設計されています。

現在の世界陸連の規定では、国際大会のトラック・フィールド種目でのミッドソールの厚さは25mm以下になっています。さらに2024年11月からは最大20mm以下とする決定がされています。

そのため、現状では2024年11月以降もソニックスプリントエリート3は公式大会の規定を満たすため使用可能ということになります。

ソールはラウンドソールに近い仕様

ラウンドソール

ソールはラウンドソールに近い仕様になっています。

ラウンドソールは接地の際にかかとが地面につく面積が小さいため、ブレーキがかかりにくいというメリットを持っています。全体的にミッドソールの厚みがあるため、ソニックスプリントエリート2のような地面とのダイレクトな接地感はありません。

ピンは5mm×7本

スパイクピン

ピンは取り換え可能ピン5mm×7本です。ピンレスデザインプレートが廃止されたので、力のかかる必要な箇所にはピンが配置されています。また、ピンは二段並行ピンになっています。

  • ピンの交換が行えるようになり、ニードルピンも使用可能
  • ピンの本数が増えたので安定感、グリップ力が高い
アキラ

個人的にはピンレスデザインプレートはピンが少なく、少し心許なかったので、このピン配置は凄く安心できます。

ジェットスプリント3との違いは?

同時期に発売されたジェットスプリント3とはカラーリング含め、ぱっと見で見た目が一緒ですが、しっかりと違いはあります。

つま先の傾斜(プレートの角度)が違う

ジェットスプリント3との比較(傾斜)

<左:ジェットスプリント3
<右:ソニックスプリントエリート3>

見てわかる通り、つま先の傾斜が違うのが分かります。プレートもジェットスプリント3はフラットに入っていますが、ソニックスプリントエリート3は前足部から反りあがっています。

かかとの形状が違う

ジェットスプリント3との比較(かかと)

<左:ジェットスプリント3
<右:ソニックスプリントエリート3>

ジェットスプリント3はフラット接地向けに設計されているため、かかとの接地面の安定性を持たせるためにセミラウンド寄りの形状になっています。

一方、ソニックスプリントエリート3はフォアフット向けに設計されているため、軽量化とブレーキ抑制のためにラウンド寄りの形状になっています。

フォーム材の厚みのバランスが違う

ジェットスプリント3との比較(フォーム材)

<上:ジェットスプリント3
<下:ソニックスプリントエリート3>

ジェットスプリント3はフラット接地向けの設計なので中足部のフォーム材に厚みを持たせ、より反発が得られるようになっています。

一方、ソニックスプリントエリート3ではプレートを屈曲させて反発を貰いやすい厚みに調整されています。

アキラ

やや薄くなっているのでプレートを曲げての反発が貰いやすくなっています。

価格はやや高めだが、オンラインだと安く買える

定価…28,500円(税込)

まだ発売されたばかりなので、ほぼ定価での販売になります。また、大幅リニューアルでの新作ということで人気があり品薄の状態のようです。

Amazon、楽天ではサイズや店舗によっては、25,000円前後で販売されていることもあります。これからシーズンに入ると在庫が不足する可能性が高いので、サイズが見つかれば今が安く購入するチャンスです。
2024年5月30日現在、楽天市場では品切れ、Amazonでは29.5cm以上のみの在庫となっています。

ソニックスプリントエリート3

幅広いサイズ展開

23.0cm~29.5cmのサイズ展開になっています。性別、年齢問わず履けるサイズ展開になっています。

サイズ感は従来よりもタイトに設計されている

幅はSTANDARDです。2Eだと思って大丈夫です。合成皮革素材のアッパーであった従来モデルのスパイクと比較して、タイトめに設計されています。普段のランニングシューズと同じサイズを選択すると個人的にはつま先が結構窮屈でした。

ソニックスプリントエリート3のサイズ選びの指標は以下の表をご覧ください。

今履いているスパイクのアッパー素材サイズ選び
アシックスHL-0メッシュ
モーションラップ
±0cm
合成皮革+0.5cm
ミズノウーブン+0.5cm
合成皮革+0.5cm

もともとHL-0メッシュやモーションラップアッパーのスパイクを履いている場合は同じサイズで問題ありませんが、同じアシックスのスパイクでも合成皮革素材のアッパーを履いている場合や、ミズノのスパイクを履いている場合は0.5cmアップした方が良いでしょう。

アキラ

私はランニングシューズ、従来の合成皮革のスパイクは25.0cmですが、ソニックスプリントエリート3は25.5cmがジャストサイズでした。

カラー展開は今のところ1色+限定カラー1色

ホワイト/ブラック
(通常販売カラー)
ブルーエクスパンス/ピュアゴールド
(SteP限定カラー)

厚底なので従来の軽量モデルよりは重い

約175g…26.0cm片足

ミッドソールが厚いため重量が出てしまうのは仕方のないことです。そもそも軽量スパイクとは作りが根本的に違うので、重量が出てしまうのは当然でしょう。

ここ最近のスパイクが軽いものが多いので数値だけ見ると重いように思えますが、この程度の重量は全然気になる重さではありません

※参考(±5g程度の誤差あり)

スパイク名重さサイズ




サイバー
ブレード16
約170g26.0cm
ジェット
スプリント2
約140g26.0cm
SP
ブレード9
約165g26.0cm


Xレーザー
ネクスト3
約155g26.0cm
Xブラスト
NEO2
約175g26.0cm
クロノ
インクス9
約140g26.0cm
各スパイクの重量比較表

500円玉1枚が約7gです。例えば、20gの差は数値の差でみると大きく見えますが、実際は500円玉3枚の差ですので、あまり重量を気にする必要はありません。

まとめ

ソニックスプリントエリート3は以下のような方に強くおすすめします。

  • ソニックスプリントエリート2を履いていた方
  • 筋力が強く、フォアフットで接地して反発を得るパワースプリンター
  • 400mまで対応している厚底スパイクで、接地のタイプがフォアフットの方
アキラ

最後までご覧いただきありがとうございました。

ソニックスプリントエリート3
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