【厚底×フラット】ジェットスプリント3を徹底評価・レビュー!初めての厚底スパイクにもおすすめ!

アキラ
【陸上競技歴20年目 短距離専門】

✅ 200m 22秒42(+1.1)
✅ 300m 35秒76
✅ 400m 49秒74
✅173cm / 56kg

これまで長年陸上競技の短距離に取り組んできた経験や多くのスパイクやシューズを履いてきた経験をもとに、陸上競技の短距離用スパイクについて詳しく解説しています。

(当記事はプロモーションを含みます)

アキラ

この記事ではアシックスの短距離用スパイクジェットスプリント3を徹底評価しています。

ジェットスプリント3は、一言で言うと「フラット接地に適した履きやすい厚底スパイク」です。旧モデルのジェットスプリント2のフラット設計はそのままに、高反発のフォーム材とカーボン樹脂プレートの搭載により、さらに反発を受けやすくしています。

ジェットスプリント3

ジェットスプリント2の後継モデルなので、フラット接地に特化したスパイクであることに変わりありませんが、ソールが大幅に改変されており、ジェットスプリント2とは別物のスパイクに仕上がっている印象です。

この記事を読むことで、ジェットスプリント3の特徴や、どんな人がジェットスプリント3に適しているのかが分かるようになります。

目次

対応種目は100m~400m

100m200m400m100mH
110mH
400mH

対応種目は100m~400mです。公式の情報だとハードル種目には対応していません。

ハードルの踏切動作はどうしても前足部でコントロールすることが多いため、フラットソールのスパイクだと踏切しにくい人もいるかもしれません。

とはいえ、ジェットスプリント2でハードル種目をやっていた方はジェットスプリント3でハードル種目をやっても全く問題ありませんし、クッション性が高いのでむしろおすすめできます。

アキラ

薄底よりハードルでの脚への負荷はかなり軽減されます。

ジェットスプリントの歴史

初代ジェットスプリント発売

ジェットスプリントの原型は、桐生選手が特注で履いていたフラットソールのスパイクです。このフラットソールのスパイクを一般向けに販売されたのが初代ジェットスプリントになります。

ジェットスプリント2発売

フラットソールのコンセプトをそのままにリニューアル販売されました。

ジェットスプリント3発売

いつ発売するのかと待ち望まれていましたが、1月31日に大幅な進化を遂げて発売されました。

ジェットスプリント2はこちらで解説しています。

アッパーはHL-0メッシュからモーションラップアッパーへ進化

モーションラップアッパーを新搭載

ジェットスプリント2ではアシックスの上位モデルに搭載されていたHL-0メッシュが採用されていましたが、ジェットスプリント3ではモーションラップアッパーが搭載されました。

モーションラップアッパーの特徴は以下のようになります。

  • マラソンシューズの上位モデルにも採用されているアッパー
  • 軽量で通気性に優れる
  • 内部は起毛と通気孔を設置
  • 伸びると素早く縮むキックバック特性を備えている

つまり…?

  • HL-0メッシュよりもしなやかで柔軟性が高い
  • 通気性が高いため、暑い日でも蒸れない
  • 内部が起毛素材なので靴下と摩擦が生じ足のズレを防ぐ
  • 走りの中で生じる足の変形に応じて伸縮するためフィット感が高い

このモーションラップアッパーが採用されている短距離用スパイクは

の2種類のみです。モーションラップアッパーはアシックスのシューズに使用されている中で最上級素材のアッパーです。

ダイナラップは廃止され履きやすさが向上

ジェットスプリント2で採用されていたダイナラップは廃止されました。ダイナラップは以下の写真の丸で囲まれた部分です。

紐を締める中足部を持ち上げてサポートしフィット感を向上させるものです。ダイナラップはサポートとフィット感がメリットですが、スパイクの履きにくさ締め付けが気になるという方もいるというデメリットもありました。

アキラ

その分、モーションラップアッパーの伸縮性の高い素材でフィット感をカバーしています。

ソールは大幅にリニューアルされた

ソールはフラットな作りはそのままに、プレートが変更され、高反発ミッドソール×カーボン樹脂プレートが搭載されました。また、ピンは固定式から取り換え式に変更されました。

ピンレスプレートデザインは廃止

ジェットスプリント2ではメタスプリントをベースとしたピンレスプレートデザインでしたが、ジェットスプリント3では廃止され一新されました。

あれ、プレートが短いけど反発は大丈夫なの…?

実は、プレート本体は赤い部分ではありません。以下でプレートについて解説します。

カーボン樹脂プレートを搭載

矢印で示した黒い部分がカーボン樹脂プレートになります。ジェットスプリント3のプレートはミッドソールとアッパーの間に挟まれる形で配置されています。

カーボン樹脂とは以下のような素材です

  • 炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸させて成型加工したもの
  • 炭素繊維とプラスチックを組み合わせることでそれぞれの特長を活かした軽くて強い材料に生まれ変わる
  • 自動車/航空機/圧力容器/風力発電ブレード/建築・土木/スポーツ・レジャーなど様々な業界で採用されている

つまり…?

  • カーボンとプラスチックを混ぜ合わせた素材
  • カーボンの反発力とプラスチックの柔軟性を併せ持つ
  • 結果、バネのような反発素材になる
アキラ

メタスピードSPの場合はカーボンの純度が高い、より反発性の高いカーボンプレートを搭載しています。

FF Blastによる高反発ミッドソールを搭載

ジェットスプリント2とジェットスプリント3の最も大きな変化は、高反発ミッドソールの搭載です。

「FF Blast」とは、「Flyte Foam Blast」の略で、アシックスのクッションソールの種類の一つです。FF Blastは、

  • FF Blast
  • FF Blast Plus
  • FF Blast Turbo

の3種類があり、下に行くほど上位モデルで高反発になります。

フォーム材特徴(5点評価)スパイク
反発力クッション性
FF Blast4/52/5ジェットスプリント3
ソニックスプリントエリート3
FF Blast
Plus
3/53/5
FF Blast
Turbo
5/51/5メタスピードSP
アシックス短距離用スパイクの種類とフォーム材

100m、200m専用のメタスピードSPには最も反発の高いFF Blast Turboが使用されています。

FF Blastはジェットスプリント3とソニックスプリントエリート3に搭載されています。

FF Blastシリーズのミッドソールは以下のような特徴を持ちます。

  • アシックスの軽量フォーム材の中では最も反発性が高い
  • FF Blastはやや重量がある
  • 素早く圧縮して素早くもとの形状に戻る

つまり…?

  • 反発性能が高いので、地面からの反発を推進力につなげやすい
  • ミッドソールを中足部で潰すことでバネのような反発が得られる

厚底スパイクについては以下の記事で詳しく解説しています。

公式大会の厚さ規定もクリア

ジェットスプリント3のミッドソールの厚さは20mm以下に設計されています。

現在の世界陸連の規定では、国際大会のトラック・フィールド種目でのミッドソールの厚さは25mm以下になっています。さらに2024年11月からは最大20mm以下とする決定がされています。

そのため、現状では2024年11月以降もジェットスプリント3は公式大会の規定を満たすため使用可能ということになります。

ソールはセミラウンドソール仕様

ソールはセミラウンドソール仕様になって接地の安定性を高めています。厚底のミッドソールがかかとまで伸びているため、ジェットスプリント2のような裸足で地面を歩くような硬い感覚はありません。

ピンは5mm×7本の配置

ピンは取り換え可能ピン5mm×7本です。ピンレスデザインプレートが廃止されたので、力のかかる必要な箇所にはピンが配置されています。また、ピンは二段並行ピンになっています。

  • ピンの交換が行えるようになり、ニードルピンも使用可能
  • ピンの本数が増えたので安定感、グリップ力が高い
アキラ

ピンの刺さりと抜けが良く、接地時間の短縮に有利なニードルピンとの相性も良いです。

ソニックスプリントエリート3との違いは?

同時期に発売されたソニックスプリントエリート3とはカラーリング含め、ぱっと見で見た目が一緒ですが、しっかりと違いはあります。

ソニックスプリントエリート3はこちらで解説しています。

つま先の傾斜(プレートの角度)が違う

<左:ジェットスプリント3>
<右:ソニックスプリントエリート3>

見てわかる通り、つま先の傾斜が違うのが分かります。ソニックスプリントエリートのプレートは通常のスパイクと同じように前足部から反りあがっていますが、ジェットスプリント3のプレートはフラットに入っているのが分かります。

かかとの形状が違う

<左:ジェットスプリント3>
<右:ソニックスプリントエリート3>

ソニックスプリントエリート3はフォアフット向けに設計されているため、軽量化とブレーキ抑制のためにラウンド寄りの形状になっています。

一方、ジェットスプリント3はフラット接地向けに設計されているため、かかとの接地面の安定性を持たせるためにセミラウンド寄りの形状になっています。

フォーム材の厚みのバランスが違う

<上:ジェットスプリント3>
<下:ソニックスプリントエリート3>

ソニックスプリントエリート3ではプレートを屈曲させて反発を貰いやすいような厚みに調整されています。

一方、ジェットスプリント3はフラット接地向けの設計なので中足部のフォーム材に厚みを持たせています。

アキラ

真上からフラットに接地した時により強い反発が得られるようになっています。

価格はやや高めだが、オンラインだと安く買える

定価…28,500円(税込)

まだ発売されたばかりなので、ほぼ定価での販売になります。また、大幅リニューアルでの新作ということもあり人気があり品薄の状態のようです。

ただ、楽天市場では23,000円程度で販売している店舗もありますので購入するなら楽天市場がオススメです。在庫がなくなる前にお急ぎください。

ジェットスプリント3

幅広いサイズ展開

23.0cm~29.5cmのサイズ展開になっています。性別、年齢問わず履けるサイズ展開になっています。

サイズ感は従来と同じくらいに設計されている

幅はSTANDARDです。ほぼ2Eだと思って大丈夫です。ジェットスプリント3以外のHL-0メッシュやモーションラップアッパーを採用しているスパイクはランニングシューズと同じサイズを選択するとつま先がやや窮屈に感じます。

しかし、ジェットスプリント3については、ランニングシューズと同じサイズでジャストでした。

その理由は、ジェットスプリント3はフラットなソールになっているため、通常の前足部が反りあがっているタイプのスパイクとサイズの計測や足入れの感覚が異なるからです。

ジェットスプリント3のサイズ選びの指標は以下の表をご覧ください。

今履いているスパイクのアッパー素材サイズ選び
アシックスHL-0メッシュ
モーションラップ
-0.5cm
合成皮革±0cm
ミズノウーブン±0cm
合成皮革±0cm
アキラ

私はランニングシューズ、従来の合成皮革のスパイクは25.0cmですが、ジェットスプリント3も25.0cmがジャストサイズでした。

カラー展開は今のところ1色+限定カラー1色

ホワイト/ブラック
(通常販売カラー)
ブルーエクスパンス/ピュアゴールド
(SteP限定カラー)

厚底なので従来の軽量モデルよりは重い

約175g…26.0cm片足

ミッドソールが厚いため多少重量が出てしまうのは仕方のないことです。そもそも軽量スパイクとは作りが根本的に違うので、ある程度重くなってしまうのは当然でしょう。

ただ、厚底にも関わらずこの重量はかなり軽いほうだと思います。

※参考(±5g程度の誤差あり)

スパイク名重さサイズ




サイバー
ブレード16
約170g26.0cm
ジェット
スプリント2
約140g26.0cm
SP
ブレード9
約165g26.0cm


Xレーザー
ネクスト3
約155g26.0cm
Xブラスト
NEO2
約175g26.0cm
クロノ
インクス9
約140g26.0cm
各スパイクの重量比較表

500円玉1枚が約7gです。例えば、20gの差は数値の差でみると大きく見えますが、実際は500円玉3枚の差ですので、あまり重量を気にする必要はありません。

まとめ

ジェットスプリント3は以下のような方に強くおすすめします。

  • ジェットスプリント2を履いていて、フラットスパイクを購入したい人
  • フラット接地で効率的に反発が貰える人
  • 冬期にランニングシューズでフラット接地の感覚が身に付いてきた人
  • フラット接地の習得をしている最中の人
  • 前足部で接地して反発を貰うほどの筋力がない中高生や女子選手
アキラ

最後までご覧いただきありがとうございました。

ジェットスプリント3
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