クロノインクス9を徹底評価・レビュー!【高反発ながらも走りやすいプレート】

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アキラ

この記事ではミズノの短距離用スパイククロノインクス9を徹底評価しています。

クロノインクス9は、一言で言うと「パワースプリンター向けのミズノが誇るハイエンドスパイク」です。フォアフットで接地してプレートの反発を生かすことで最大限の力を引き出すことが出来ます。上級者向けではありますが、使いこなすことによって他のスパイクにはない推進力を得ることができます。

クロノインクス9

この記事を読むことでクロノインクス9の特徴や、どんな人に適しているのかが分かるようになります。

目次

対応種目は100m~400m、ハードルもOK

100m200m400m100mH
110mH
400mH

対応種目は100m~400m、ハードルです。

100m~400mはもちろん、トップレベルの選手だと100mH、110mH、400mHでも履いている選手は多いです。

クロノインクス9の歴史

初代クロノインクス発売

当時からミズノのハイエンドモデルとして発売されていました。

この間、アッパーやプレートに多くの改良がされました。

クロノインクスWR-I

ここまでにプレートは3回リニューアルされ、4代目プレートになりました。

プレートはそのままに、アッパーなどに改良が加えられました。

クロノインクス9発売

2013年のクロノインクスWR-Iの4代目プレートは継承され25周年を迎えました。ナンバリングの「9」は4代目プレートが実装されてから9年目という意味です。

アッパーはミズノ伝統のスケルトンアッパー

アッパーはスケルトンアッパー×ベルトフィットシステムになっています。

軽量でフィット感の高いスケルトン仕様

  • スケルトンアッパーにより通気性と軽量化の両立をしている
  • ダイニーマテープによる補強が随所にされており、シューレースと連動するようにアッパー全体が締まる設計になっている

つまり…?

  • 蒸れずに暑い日でも快適
  • スケルトン仕様によりアッパーがスムーズに屈曲するため違和感がない
  • スケルトン仕様ながらもダイニーマ素材のおかげでフィット感があり横ブレを防ぐためコーナーでも安定感がある
アキラ

素材自体は合成皮革ですが、柔らかすぎず硬すぎずで足入れは心地よいです。

足全体をホールドするベルトフィットシステム

ミズノのスパイクのベルトフィットシステムはアンクルベルトから、かかとを包み込むようにダイニーマ素材が入っています。

  • ベルトを締めるとかかとを一周ぐるっと覆うように締めるので高いホールド感とフィット感を生む
  • 線と面を非常にうまく使って足全体をホールドできるのはクロノインクス特有のもので履いていてクセになる

ソールには高反発プレートと特殊なピン配列を搭載

フルレングスPebax®プレートを搭載

クロノインクス9のプレートの特徴は以下のようになります。

  • プレート素材に「Pebax®エラストマー」を使用。軽量性と非常に効率的な反発特性とを併せ持つ。低ヒステリシス損失(屈曲サイクルにおけるエネルギー損失)は世界で最も低い部類にあり、この特性を広い温度領域で維持する傾向があり、低温でも柔軟性と靭性を維持し、高温でも剛性や弾性を失わない傾向にある。
  • Pebax®エラストマーを使用することでプレートを薄くしながらも優れた反発性がある
  • フォアフット向けに設計されているため前足部の傾斜はややあり。ただ、傾斜が高すぎるという訳ではない。

つまり…?

  • 気温が低くてもプレートが硬くなったり割れやすかったりすることがなく、気温が高くてもフニャフニャに柔らかくなったりすることが少ないので、グランドコンディション(天候)による影響を受けにくい。
  • プレートが薄いのでダイレクトに地面を捉える接地感が非常に高い。
  • フォアフット向けではあるが、完全にフラット接地をマスターした人を除けば誰にでも受け入れやすい。
アキラ

Pebax®エラストマーはその優れた特性のため様々なスポーツ用品や医療器具にも用いられている優れた特殊素材です。

セミラウンドソールにより安定性が高い

ソールはセミラウンドソールになっています。フォアフット向けで中級者~上級者向けなのでクッションは入っていません。安定感は高いので400m、400mHでも使うことができます。

研究され尽くしたピン配列と長さ

ピンは固定ピン7mm×7本+固定ピン3mm×1本です。

  • ピンの本数は多めでグリップ力が強い
  • 外側から接地に入る人でもスムーズに前足部での接地へ誘導できるように3mmピンが配置されている
アキラ

前足部で接地した時にピンで支え、あとはプレートの反発でグッと前方向に跳ね返って進めるプレートです。

クロノインクス9の寿命は1シーズン?

クロノインクス9はプレートは経年による劣化を受けにくい素材ですが、ピンが固定式なので練習でも使用すればどんどんピンが摩耗していきます。

練習でも毎日ではなくポイントで使用していけば2シーズンはもつと思いますが、基本的には性能を十分に発揮するためには1シーズンの寿命だと割り切った方が良いでしょう。

上位モデルなので価格は高め

定価…30,800円(税込)

Amazon、楽天、ゼビオオンラインだと、サイズやカラーによって価格に変動はありますが、20,000円前後~28,000円前後になっています。

クロノインクス9

幅広いサイズ展開

22.0cm~29.0cmのサイズ展開になっています。性別、年齢問わず履くことができます。

標準的なサイズ感

幅は2Eです。ミズノは全体的にアシックスより幅が広めなので、足幅の広い方でもサイズアップしなくてもジャストで履けると思います。

12色の豊富なカラー展開

コーラル
ホワイト
ブラック
ライム
グレー
ブラック
ターコイズ
コーラル
ブルー
ブルー
ネイビー
レッド
レッド
ホワイト
ブラック
ブラック
オレンジ
ホワイト
レッド
ネイビー
ホワイト
シルバー
ホワイト
オレンジ
ホワイト
ブラック
ホワイト
グリーン
レッド
ブラック
シルバー
ブラック
レッド

現在Amazonや楽天等で購入できるカラーは25周年モデルを含めて12色展開です。

軽量な重量設計

約140g…26.0cm片足

スケルトンアッパー、プレートの軽量化、などにより軽量に設計されています。

※参考(±5g程度の誤差あり)

スパイク名重さサイズ




サイバー
ブレード16
約170g26.0cm
ジェット
スプリント2
約140g26.0cm
ソニックスプリント
エリート2
約145g26.0cm


Xレーザー
ネクスト3
約155g26.0cm
Xブラスト
エリート3
約155g26.0cm
Xブラスト
NEO2
約175g26.0cm
各スパイクの重量比較表

口コミ・レビュー情報

インターネットで紹介されているクロノインクス9の口コミ・レビューの概要を紹介します

  • 履きこなすにはもう少し筋力を鍛える必要があり、足に馴染むのには時間が掛かりそう。やはり中級者~上級者の選手に向いているかなと感じる。
  • とても軽くフィット感が半端ない。自己ベスト出る気しかしない。ただやっぱり硬めなので筋力は必要。
  • 普段甲高幅広でワイドサイズを選ばなければならないのですが、このスパイクは履きやすい
  • プレートを手で曲げると柔らかく感じるが、走ってみると返ってくる反発がかなり高い。接地の感覚も非常に高い。
  • 序盤はものすごく推進力を感じるが、後半疲れてくると力負けしてしまう感じがあるためトレーニングが必要と感じた。
アキラ

クロノインクスと言えば高反発なので、やはり反発の高さは評価されています。ただ、それゆえに初心者にはなかなか扱いきれないスパイクでしょう。

まとめ

クロノインクス9は以下のような方に強くおすすめします。

  • フォームや接地が安定しており、筋力もある選手
  • フォアフットで接地ができる選手
  • 一歩一歩反発を貰いながらストライドを伸ばして走るタイプの選手
アキラ

最後までご覧いただきありがとうございました。

クロノインクス9
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