【万能スパイク】サイバーブレード16を徹底評価・レビュー!ハードルにもオススメ

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アキラ

この記事ではアシックスの短距離用スパイクサイバーブレード16を徹底解説しています。

サイバーブレードは、一言で言うと「履きやすさと性能・実力が進化し続ける不朽の名作」です。初めてのオールウェザー(タータン)トラック専用スパイクとして選ぶ方から、全国レベルで戦う選手まで幅広い層から支持されているスパイクです。

サイバーブレード16

アシックスのこだわりと企業努力、本気、愛が詰まったスパイクです。

この記事を読むことでサイバーブレード16の特徴やどんな人に適しているのかが分かるようになります。

目次

対応種目は100m~400m、ハードルもOK

100m200m400m100mH
110mH
400mH

対応種目は100m~400m、ハードルにも対応しています。

扱いやすいプレートと安定性なのでどの種目でも安心して使えます。特に100mH、110mHの選手からは高い支持を得ています。

サイバーブレードの歴史

サイバーシリーズが発売

様々なベルトフィットスパイクがアシックスからリリースされていました。100mと400mの前日本記録保持者の伊東浩司選手もサイバーシリーズのスパイクを愛用していました。

初代サイバーブレードが発売

様々な改良を重ねリニューアルを繰り返してきました。この頃のベルトフィットシステムは3本のベルトでした。

サイバーブレードHFが発売

ベルトフィットシステムのベルトが4本になりフィット感が大幅に向上しました。

サイバーブレード16が発売

アッパーにさらに改良が加えられリニューアルされました。ナンバリングの「16」はサイバーブレード発売から16年目という意味かと推察されます。

アッパーにはHL-0メッシュ、インナーサポートを採用

サイバーブレード16のアッパーの大きな特徴は、HL-0メッシュ、サイバーフィット、インナーサポートです。

高機能なHL-0メッシュを採用

HL-0メッシュには以下のような特徴があります。

  • 東レが自動車の特殊部品用として開発した特殊弾性織物をベースに、スポーツ用途としてアシックスと共同開発を進めた新素材
  • ポリエステル繊維(高伸縮素材)に弾力性の高い繊維(高剛性素材)をタテ方向とヨコ方向へ織り込んだ特殊構造
  • 高伸縮性素材は従来素材に比べて約80%軽く、約8割の力で伸ばすことができ、高剛性素材はゴムのように伸び戻りが良い

引用:アシックス公式HP

つまり…?

  • 柔らかいため足当たりが良い
  • 優れた伸縮性があるためフィット感がとても高い
  • スパイクの軽量化につながり、足の動きに応じて伸縮する

このHL-0メッシュは、その他のアシックスの短距離用オールウェザー(タータン)専用スパイクにも実装されています。具体的には、

と同素材のアッパーが使用されています。

アキラ

HL-0メッシュは優れた素材です。ベルトを締めるとHL-0メッシュのアッパーが伸び、ゴムのように縮もうとするため、優れたフィット感を生みます。

サイバーブレード16はアッパーの全てにHL-0メッシュが使用されているわけではなく、前足部の辺縁などの部分には合成皮革を使用し耐久性もアップさせています。

サイバーフィット機能で微調整も簡単

サイバーブレードと言えば、ベルトフィットです。ベルトのみのスパイクは他に見当たらないオンリーワンの機能と言えるでしょう。アシックスはこのサイバーブレードのベルトフィットシステムを「サイバーフィット」と呼んでいます。

サイバーフィットは前足部1本、中足部1本、足首・踵2本の計4本のベルトで足全体をホールドする仕組みになっています。

ベルトフィットスパイクの最大のメリットは、何といってもスパイクの着脱が楽ということです。

「スパイクを履いたけどトイレに行きたくなった。」
「スパイクは走る直前まで履いていたくない。」

という場合は非常に助かります。また、招集所の最終コールで想像していたより早く呼ばれても、すぐにスパイクを履けるので気持ちの余裕が生まれます。

アキラ

このあたりは、精神的な面でも選手を力強くサポートする重要な機能だと思います。

サイバーブレードはベルトフィットシステムのおかげでアッパーに隙間が生まれることで前足部の屈曲性が非常に高く、とても走りやすいスパイクになっています。

そのおかげで前足部で踏切のコントロールを行うハードル種目に向いていると言えます。

インナーサポートで高いフィット感を実現

サイバーブレード16のサイバーフィットには、インナーサポート機能が2か所ついています。一か所目は中足部(土踏まず)、二か所目は前足部の小指側です。

これにより、さらなるフィット感と一体感を生み、シューズ内部で足がブレるのを防ぎ安定した走りが可能になります。

アキラ

アシックスの紐スパイクにはダイナラップが採用されていますが、サイバーブレード16では工夫してインナーサポート機能を採用しています。

ベルトフィットでありながらもインナーサポートのおかげでスパイク内部でのブレやねじれを最小限に抑えてフィット感を高め、地面に効率的に力を加えた走りができます。

ヒールカップは高めに設計されている

サイバーブレードは、よりかかとのフィット感を高めるために、ヒールカップ上部(アキレス腱にあたる部位)が高めに設定されており、さらにクッション材が入っています。これにより、かかとが浮きにくくさらなるフィット感を生んでいます。

アキラ

ハードルは特にかかとがズレやすいのでサイバーブレードはオススメできます。

ソールには非常に扱いやすいプレートを採用している

プレートは屈曲性と反発性、グリップ性をバランスよく兼ね備えたBDプレートを採用しています。また、ヒールにはクッション材が入っており日々の練習にも最適です。

BDプレートは非常にバランスが良い

  • アシックスイージーオーダーとしてラインナップされているBDプレートを採用
  • 安定性が非常に高く、プレート全体が綺麗に屈曲するしなやかな反発性と優れた屈曲性を併せ持つ
  • つま先の傾斜はスタンダード

つまり…?

  • 接地時のブレが少なく、一歩一歩安定した接地が可能
  • プレートの反発を貰いつつ、スムーズな重心移動が可能
  • 前足部での屈曲性のおかげで離地のタイミングをコントロールしやすく、アップシューズで身に着けた動きを違和感なくスパイクにも落とし込める
  • コントロール性が高いため、ハードル種目で踏み切りのタイミングがつかみやすい
アキラ

SPブレードと同じプレートになります。人によってはサイバーブレードの方が柔らかいと感じる方もいるようです。アッパーの形状により前足部の屈曲性はサイバーブレードの方が高いため、柔らかく感じるというのもあるでしょう。

セミラウンドソールなので安定感が良い

かかと部は安定性と軽量性を併せ持つセミラウンドソールとなっています。

クッションも入っているため、練習で走りこんでも怪我のリスクを減らすことができます。適度なクッション性と安定した接地が出来るので、やはりハードル種目に非常に向いています。

アキラ

クッションは数ミリですが、スパイクにおいてこの数ミリが脚への衝撃の大きさを左右する大きな要素になっています。

グリップ力を発揮できるピン配列

ピンは固定ピン7mm×3本 取り換え可能ピン7mm×5本です。

  • 母指球と小指球で地面を捉えることができる配置になっているため、どのような接地タイプでもしっかりと地面をグリップできる
  • 固定ピンの設置によりピン台座の面積を小さくすることができ、前足部の優れた屈曲性が実現している

サイバーブレードは2020年まで取り換え可能ピンが8mmでしたが、7mmに変更されました。

オールウェザー(タータン)トラックの高速化(硬く弾力がありピンが刺さりにくい)によるものと、接地時間を短縮するという走りがトレンド化しているためです。

アキラ

8mmの方が走りやすい方は8mmに取り換えてみても良いです。

価格は標準的に設定されている

定価…21,000円(税込)
(2024年1月31日発売の新色2色は定価23,000円です。)

Amazon、楽天、ゼビオオンラインだと、サイズやカラーによって価格に変動はありますが、11,000円前後~20,000円前後になっています。Amazonではカラーやサイズによっては1万円以下で販売していることもあります。ご自身のサイズと好みのカラーが安く売っていたら即購入することをオススメします。

新色の2色以外は今後生産されない可能性が高いため、気に入ったカラーがありましたらお早めにご購入ください。また、StePの店員さんに聞いた話だと、今後SPブレードやサイバーブレードも厚底化していく可能性があると言っていましたので、現行のSPブレードが合っている方は完全リニューアルする前に購入することをオススメします。

サイバーブレード16

幅広いサイズ展開

22.0cm~29.5cmのサイズ展開になっています。性別、年齢問わず履くことができます。

サイズ感は従来よりもタイトに設計されている

幅は2Eですが、合成皮革素材のアッパーであった従来モデルのサイバーブレードHFと比較して、タイトめに設計されています。HL-0メッシュは伸縮性が高いため高いフィット感がありますが、個人的にはつま先が結構窮屈でした。

サイバーブレード16のサイズ選びの指標は以下の表をご覧ください。

今履いているスパイクのアッパー素材サイズ選び
アシックスHL-0メッシュ
モーションラップ
±0cm
合成皮革+0.5cm
ミズノウーブン+0.5cm
合成皮革+0.5cm

もともとHL-0メッシュやモーションラップアッパーのスパイクを履いている場合は同じサイズで問題ありませんが、同じアシックスのスパイクでも合成皮革素材のアッパーを履いている場合や、ミズノのスパイクを履いている場合は0.5cmアップした方が良いでしょう。

アキラ

私はランニングシューズ、従来の合成皮革のスパイクは25.0cmですが、サイバーブレード16は25.5cmがジャストサイズでした。

豊富なカラー展開(新色追加!)

ピーコート
ホワイト
デジタルアクア
ブラック
ブラック
ガンメタル
ベルベットパイン
セーフティイエロー
ピーコート
ホワイト
ディーバピンク
ホワイト
ホワイト
ブラック
ブルーエクスパンス
ホワイト

カラーはこれまで6色でしたが、2024年1月31日発売分から新色が2色追加(ブルーエクスパンス/ホワイト、ホワイト/ブラック)されました。

重量はやや重めだが全然気にならない

約170g…26.0cm片足

サイバーブレードはどうしてもベルト部分で重さが出てしまいます。前作のサイバーブレードHFより少しだけ重くなりましたが、フィット感がとても高いので重さは感じません。

※参考(±5g程度の誤差あり)

スパイク名重さサイズ




SP
ブレード9
約165g26.0cm
ジェット
スプリント2
約140g26.0cm
ソニックスプリント
エリート2
約145g26.0cm


Xレーザー
ネクスト3
約155g26.0cm
Xブラスト
エリート3
約155g26.0cm
クロノ
インクス9
約140g26.0cm
各スパイクの重量比較表

上位の他のスパイクと比較するとどうしても重く見えてしまいますが、履いていて重いと感じることはありません。重さで言うと、500円玉3~4枚程度の差です。

口コミ・レビュー情報

インターネットで紹介されているサイバーブレードの口コミ・レビューの概要を紹介します。

  • 初めての紐なしタイプだったが軽く、走りやすい
  • 以前購入したサイバーブレードより重さがあるとの事だったが、履いたところ重さは感じず、軽くてブレない良いスパイクだった
  • サイズが少し小さい。普段はいているサイズより、0.5大きいものを注文したらよい
  • サイズ感としてはバッチリで、大きすぎず小さすぎずだった
  • 前足部の屈曲性が高く、違和感なく走れる
  • ベルトを締めると足全体をグッとサポートしてフィット感がとても良く走りやすい
アキラ

ベルトフィッティングながらもフィット感が高く、安定して走りやすいとの意見が多いです。

まとめ

サイバーブレード16は以下のような方に強くおすすめします。

  • エントリーモデルからオールウェザー(タータン)トラック専用スパイクに買い替えたい
  • 100mから400m、ハードルまで幅広く対応したスパイクが欲しい
  • 女子選手や筋力が強くなく、硬いプレートだと疲れてしまう選手
  • ハードル種目で、クッション性とコントロール性を重視したい
  • ベルトフィッティングのスパイクを履いてみたい
アキラ

最後までご覧いただきありがとうございました。

サイバーブレード16
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