【2024年最新版】SPブレード9を徹底評価・レビュー!SF2との違いは?

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アキラ

この記事ではアシックスの短距離用スパイクSPブレード9を徹底評価・レビューしています。

アシックス SPブレード9

この記事では、アシックスの短距離用スパイク「SPブレード9」がどんなスパイクで、どんな人におすすめできるか知りたい人に向けて、徹底的に解説します。

結論、SPブレード9は、誰にでも扱いやすい超万能で高性能なスパイクす。オールウェザー(タータン)トラック専用スパイクを初めて購入する人から、全国レベルで戦う人まで幅広い層から支持されるスパイクに仕上がっています。

アキラ

私は200m、300m、400mの自己ベストは全てSPブレードで出しています。

この記事を読むことでSPブレード9の特徴や、メリット、デメリット、旧SPブレードSF2との違い、どんな人におすすめできるかが分かるようになります。

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目次

SPブレード9の特徴・おすすめポイント

SPブレード9の特徴・おすすめポイント

SPブレード9の特徴・おすすめポイントは以下のとおりです。

対応種目は100m~400mとハードル

100m200m400m100mH
110mH
400mH

すべての短距離種目に対応しています。

クセがなく履きやすいため、どんな短距離種目でも扱いやすい優秀なスパイクです。クッション性もあるため、ハードル種目で使う選手も多いです。

SPブレードの歴史は長い

高性能なアッパーを採用

高性能なアッパーを採用

SPブレード9には非常に高性能なアッパーが採用されています。

しなやかなHL-0メッシュ

しなやかなHL-0メッシュ

SPブレード9のアッパーにはHL-0メッシュが採用されています。HL-0メッシュとは、以下のような素材です。

  • 東レが開発した特殊素材をもとに、アシックスと共同開発した特殊な新素材
  • 伸縮性の高い素材と強度の高い素材を、タテ方向とヨコ方向に織り込んだ特殊構造
  • 今までの素材に比べて約80%軽く、少ない力で伸ばすことができ、ゴムのように素早く縮む

つまり、以下のようなメリットが得られます。

  • 柔らかいため足当たりが良く、痛くならない
  • 良く伸び、良く縮むため、フィット感が高い
  • 軽量化に成功し、足の動きに応じて伸縮する
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紐を締めるとHL-0メッシュが伸び、同時にゴムのように縮もうとするため、優れたフィット感を生みます。

SPブレードSF2との違い①

前作のSPブレードSF2のアッパーは、合成皮革でした。合成皮革は硬めの素材なので、つま先を曲げた時にパカパカとシワが寄ってしまい、フィット感に難がありましたが、HL-0メッシュになり柔らかさとフィット感が大きく改善しました。

SPブレード9とSPブレードSF2の違い

フィット感を高めるダイナラップ

フィット感を高めるダイナラップ

ダイナラップは上の図の紐が通ったオレンジ色のバンドのようなものです。

内部では中足部の中敷きと繋がっており、紐を締めると中足部がぐっと持ち上がり、よりフィット感が増します

フィット感が増すことによって、以下のようなメリットがあります。

  • 走行時のブレやシューズ内でのズレを最小限に抑えるため、エネルギーロスが軽減される
  • 結果として接地時間が短縮し、効率的にエネルギーを地面に伝えることができる

ホールド感を高めるアンクルベルト

ホールド感を高めるアンクルベルト

足の甲が低い方などはアンクルベルトの長さが余って地面についてしまう方もいるかと思います。そのような場合、ステッチが二か所入っていますので好みの長さに合わせてカットすることができます

SPブレードSF2との違い②

前作のSPブレードSF2では、アンクルベルトはアッパーの外側に出ていましたが、SPブレード9ではスパイク内側の中敷きの部分から出ています。アンクルベルトを締めると、よりかかとのフィット感が高まるようになっています。

SPブレードSF2との違い②

万能で扱いやすいソール

万能で扱いやすいソール

プレートは屈曲性と反発性、グリップ性のバランスが良いBDプレートを採用しています。また、ヒールにはクッション材が入っているため、日々の練習にも最適です。

バランスの良いBDプレート

バランスの良いBDプレート

BDプレートとは、アシックスが開発したプレートで、以下のような特徴があります。

  • 古くからイージーオーダーシステムにも採用されている定番のプレート
  • プレート全体がきれいに屈曲するしなやかな反発性と、優れた屈曲性を持つ
  • つま先の傾斜は強すぎず弱すぎず、安定感が高い

これにより、以下のようなメリットが得られます。

  • 接地時のブレが少なく、安定した接地ができる
  • プレートの反発を貰いつつ、重心の移動がスムーズにできる
  • 特に400mや200mの後半などで、リラックスした大きな動きが無理なくできる
アキラ

プレート全体がグラデーションのような屈曲性と反発性を持つので、体重や筋力が少なくても無理なく走れます。

安定感の高いセミラウンドソール

安定感の高いセミラウンドソール

かかと部は安定性と軽量性を併せ持つセミラウンドソールになっています。

クッションが入っているため、練習で走りこんでも怪我のリスクを減らすことができます。特に400mのラストでも適度なクッション性と安定した接地が出来るので非常に走りやすいです。

アキラ

走り込みの練習で長時間履いていても疲れにくいです。

グリップ力を発揮するピン配列

グリップ力を発揮するピン配列

ピンは固定ピン7mm×3本 取り換え可能ピン7mm×5本です。

SPブレード9のピン配列のポイントは以下のとおりです。

  • 母指球と小指球で地面を捉えることができる配置になっているため、どのような接地タイプでもしっかりと地面をグリップできる
  • 固定ピンの設置により、ピンの台座の面積を小さくすることで、前足部の優れた屈曲性を実現している

以前は多くの短距離用スパイクは8mmピンでした。近年はピンの抜けの良さや接地時間の短縮が走りのトレンドなので、現在の短距離用のスパイクのピンは7mmがオーソドックスになっています。

アキラ

8mmの方が良い方は8mmに交換してもいいと思います。

中価格帯なので購入しやすい

定価…21,000円(税込)
(2024年1月31日発売の新色2色は定価23,000円です。)

Amazon、楽天だと、サイズやカラーによって価格に変動はありますが、14,000円前後~18,000円前後になっています。

新色の2色以外は今後生産されないと思われるため、気に入ったカラーがあれば早めに買いましょう。

アシックス SPブレード9

スパイクはどこで買うべきかを解説!

幅広いサイズ展開

22.0cm~29.5cmのサイズ展開になっていますので、性別、年齢問わず履くことができます。

サイズ感は従来よりもやや小さめ

幅はSTANDARD(2E相当)ですが、合成皮革素材のアッパーであった従来モデルのSPブレードSF2と比較して、きつめに設計されています。HL-0メッシュは伸縮性が高いため高いフィット感がありますが、個人的にはつま先が結構窮屈でした。

SPブレード9のサイズ選びの指標は以下の表をご覧ください。

今履いているスパイクのアッパー素材サイズ選び
アシックスHL-0メッシュ
モーションラップ
±0cm
合成皮革+0.5cm
ミズノウーブン+0.5cm
合成皮革+0.5cm

もともとHL-0メッシュやモーションラップアッパーのスパイクを履いている場合は同じサイズで問題ありません。しかし、同じアシックスのスパイクでも合成皮革素材のアッパーを履いている場合や、ミズノのスパイクを履いている場合は0.5cmアップした方が良いでしょう。

アキラ

私はランニングシューズ、従来の合成皮革のスパイクは25.0cmですが、SPブレード9は25.5cmがジャストサイズでした。

これまでのカラー展開

ピーコート
ホワイト
ブラック
ガンメタル
サンライズレッド
ブラック
デジタルアクア
ブラック
ピーコート
ホワイト
ベルベットパイン
セーフティイエロー
セーフティイエロー
ブラック
ディーバピンク
ホワイト
NEW!
ホワイト
ブラック
NEW!
ブルーエクスパンス
ホワイト

カラーはこれまで8色が発売されてきましたが、2024年1月31日発売分から新色が2色追加(ホワイト/ブラック、ブルーエクスパンス/ホワイト)されました。

超軽量ではないが、十分に軽い

約165g…26.0cm片足

すごく軽いという訳ではありませんが、重さは全然感じません。むしろフィット感が高いので軽く感じます。

※参考(±5g程度の誤差あり)

スパイク名重さサイズ




サイバー
ブレード16
約170g26.0cm
ジェット
スプリント2
約140g26.0cm
ソニックスプリント
エリート2
約145g26.0cm


Xレーザー
ネクスト3
約155g26.0cm
Xブラスト
NEO2
約175g26.0cm
クロノ
インクス9
約140g26.0cm
各スパイクの重量比較表

SPブレード9のメリット

SPブレード9には以下のようなメリットがあります。

クセがなく走りやすい

SPブレード9は、尖った性能はありませんが、その分クセがなく走りやすいスパイクです。

プレートの反発性、屈曲性、前足部の傾斜などの全体のバランスが非常に良いということが最大の理由です。特に以下のような人におすすめです。

  • 兼用スパイクから履き替える人
  • まだ筋力が不十分だけど、オールウェザー専用スパイクを探している人
  • 今履いているスパイクのプレートが硬くて履きこなせていない人

例えば、あまりにも反発が高いスパイクは、筋力が十分でない選手には負荷が高くなるため、本来の実力を発揮できないというデメリットもあります。

アキラ

SPブレード9は、どんなレベルの選手でも履きこなしやすい万能なスパイクであると言えます。

安価なので購入しやすい

SPブレード9は、定価は20,000円以上ですが、楽天市場やAmazonでは14,000円前後~18,000円前後で購入することができます。

海外メーカーやハイエンドなスパイクは30,000円以上することも多いため、オールウェザー専用スパイクの中では購入しやすい価格になっています。

アキラ

能力的にも高価格のスパイクに引けを取らないため、非常にコスパが高いです。

アシックス SPブレード9

すべての短距離種目に対応している

対応種目が100m~400m、ハードル種目なので、すべての短距離種目で活躍します。

特に、4×100mリレーや4×400mリレーの両方を掛け持ちする選手も多いので、すべての短距離種目にも対応しているSPブレード9を選択しておけば間違いがないです。

SPブレード9のデメリット

SPブレード9のデメリットも紹介します。

高反発を求める人には物足りない

スパイクに高い反発力を求める人にとっては、SPブレード9は物足りないと感じる可能性があります。

SPブレード9は適度な反発で、無理なく走ることができる一方で、トップレベルの選手が履くようなガチガチのプレートと比較すると柔らかいです。

筋力やパワーに自信があり、高い反発力を求める選手は、より高反発なスパイクを選択した方が良い場合があります。

ダイナラップが履きにくい

フィット感を高めるダイナラップですが、人によっては履きにくいという意見もあります。

実際、ヒモを緩めず履こうとすると、履き口が狭く足がシューズ内に入っていきません。

アキラ

私の場合、スパイクを履く時はヒモを完全に緩めてから履くようにしているので、特に不便に感じたことはありません。

アンクルベルトが苦手な人には不向き

アンクルベルトは足首のホールド感を高める役割があります。一方で、足首を固定しすぎることで窮屈感を覚える人もいます

アンクルベルトがどうしても苦手な人にとっては、SPブレード9は向いていないかもしれません。

SPブレード9をおすすめできる人

SPブレード9を特におすすめできる人は以下のような人です。

初めてオールウェザー専用スパイクを買う人

オールウェザー専用スパイクを初めて買う人にSPブレード9はおすすめです。

適度なクッション性もあり、脚や身体に負荷の少ないバランスの取れた形状になっているので、これまでの兼用スパイクの感覚を生かしたままスピードを上げて質の高い走りを実感することができます

アキラ

初めてオールウェザー専用スパイクを履いた時の感動は今でも忘れません。

怪我のリスクを抑えたい人

高反発なスパイクは、クッション性を犠牲にしていることが多く、その分怪我のリスクが高まります。

SPブレード9は適度なクッション性を持たせているため、高い反発とスピードを実感しながらも怪我のリスクを抑えることができます

特に、インターバルトレーニングなど負荷の高い練習を行う場合、適度なクッション性があれば身体へのダメージも減らせるため、結果として効率の良い練習ができます。

幅広い種目に取り組む人

  • 短距離だけど、まだメインの種目が決まっていない
  • 色んな種目に挑戦して適性を見つけたい
  • 4×100mリレーも4×400mリレーも両方走る

SPブレード9はすべての短距離種目に適性が高いため、このような選手にもおすすめできます。

アキラ

すべての種目で、高いパフォーマンスを発揮できるのがこのスパイクのすごいところです。

SPブレード9の口コミ・レビュー

SPブレード9の口コミ・レビューの概要を紹介します。

  • HL-0メッシュにアッパーが変わったことやダイナラップがある事によってフィット感は物凄く良い。前作(spブレードSF2)との比較としては、アッパーが変わったことにより、前足部のパカパカ感が無くなりすごく走りやすいと感じた。
  • 足にフィットして履き心地が良く、走りやすい。
  • 良いところは、推進力がありストライドがキープできる。残念なところは、少し重いのと幅が狭く感じた。ダイナラップでフィット感はあるものの履くのが少し大変
  • ダイナラップが効いているのか非常に足にフィットする。加速局面でのズレをまったく感じること無く心地よく加速が出来る。これでこの価格は感謝しかない。フラット寄りの走りのためプレート形状が気になっていたが、実際に走ってみると後半でも特に気になることはなかった。
  • 200でも100でも安定感がある。コーナーも走りやすい

まとめ

SPブレード9は本当にバランスの取れた万人受けするスパイクです。

プレートは上位モデルと比較すると柔らかめですが、反発は十分に得られます。プレートは固すぎても力負けし、かえって疲労感につながり減速してしまうので、個人的にはこのプレートの硬さは絶妙です。

また、すべての短距離種目において、高いパフォーマンスを発揮できる器用なスパイクです。これから種目を決めていきたい選手も、種目が決まって専門性を高めていきたい選手も十分に仕事をしてくれます。

アシックス SPブレード9
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